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2023年01月11日

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【Vieurekaパートナーインタビュー】第2回 ビーコア株式会社様

ビーコア株式会社

Vieurekaパートナー企業の方々にインタビューを行い、Vieurekaの使い勝手や活用した取り組み、そして実際の苦労話などを本音ベースで余すところなくお届けするシリーズ企画です。

 今回は、Vieurekaパートナー設立以前から協業しているビーコア様です。カラービット®技術を活用した入退室管理システムモノ常時管理システム位置管理システムなどのサービス(彩色兼備ソリューション)を提供されています。代表の水野廉郎様を中心とする個性あふれるビーコアさんは、常に新しいことにチャレンジされ、いつもワクワクさせてもらっています。そんなビーコアさんにお話を伺ってきました。ではインタビューをご覧ください。

左から 技術部:田中 葉氏、代表取締役社長:水野 廉郎氏、技術部 マネージャー:飯島 圭一朗氏

今までの経歴を教えていただけますか?

 水野:今から20年ほど前に環境コンサルティングの会社を経営していたのですが、環境マップのマーカーとして使える技術を探していました。ひょんなことから知人にビーコアを紹介してもらい、創業メンバーと知り合いました。「カラービットは面白い技術なのだけれども、売上が伸びないのでなんとかしたい」と相談され、最初は週に1回の頻度でビーコアの経営コンサル業務をすることになりました。週1日がすぐに週3回になり、2009年頃から常勤となり、2011年に代表取締役社長になりました。いつの間にかビーコアの取引先は全て僕が対応をしたお客様になっていました。(笑)

今のビーコアさんの原形は水野さんが作られたのでしょうか?

水野:そうですね。ビーコアはオリンパス出身者を核に出来た会社です。そのため、画像技術のレベルは創業時からかなり高かったです。ただベンチャー企業というにはベテランの方々ばかりで、しかも大企業に長くいた方々らしく動きや考え方は身軽からは程遠かったです。(笑)僕が常勤になった後は、個性豊かでクリエイティブな若手を入れたいという強い想いがあり、若手に権限移譲を進めて、現在のビーコアの基礎ができました。

ビーコアさんが現在提供されているサービスを教えていただけますか?

水野:現在4つのサービスを提供しています。1つ目は入退場、人の出入りを分析するサービスです。2つ目は、位置情報を提供するサービスです。そして3つ目は、モノの在庫管理状況を分析するサービスです。最後に4つ目は、部屋の中がどのくらい混雑しているのかどのくらい密かを分析して示すサービスを提供しています。売上的に、主力となっているのが入退場のサービスです。社員証のプラスチックカードやユニフォームに貼付された布製のタグに当社が開発した“カラービット”を印字したものをVieurekaカメラに読み取らせて、誰がいつ入場したのか、どのカメラの前を通過したのかという情報を解析してお客様に提供しています。Vieurekaカメラに実装しているドア解錠ソフトウェアも提供しています。

モノ常時管理システム
モノ常時管理システム

Vieurekaパートナーに加入前はどのようなことをされていたのですか?

水野:創業時から2016年ぐらいまではカラービットという当社の発明した自動認識コードのライセンス販売を主力事業としてやっていました。自社ソリューションはほとんど手がけておらず、Sierさんに部品提供する感じの仕事メインでした。

Vieurekaパートナーに加入頂いた経緯はどのようなことですか?

水野:パートナー加入前の2016年に、スマホのゲーム案件をやっており、その年はかなり売上が上がったのですが、その翌年には売上が激減しました。ゲームの世界は浮き沈みが極端なため、コンスタントに経営が安定するようなBtoBの事業に取り組むべきだと考えていました。その頃に宮﨑さん(Vieureka㈱代表取締役社長)と出会い、大きな影響を受けました。宮崎さんの構想に大いに共鳴して、ビーコアも工場やオフィスといった企業向けの監視カメラ・エッジコンピューティングの市場へ舵を切ろうと思いました。

 エッジカメラのVRK-C201(Vieurekaカメラ)が販売になる前は、パナソニック(現:i-PRO株式会社)製の監視カメラ(i-PROシリーズ)でカラービットを検知して世の中に役立つソリューションを作ろうと試行錯誤していました。しかしどうしても画像処理のオンプレサーバーが必要で、今から考えれば非常に冗長なシステム構成でした。開発段階からVRK-C201の現場試験のお手伝いの機会があり、エッジカメラの便利さに惚れ込みました。西門真(Vieureka社の当時の大阪オフィス)にも何度か訪問して、京橋の居酒屋では、宮崎さんやチームVieurekaの方々の描く未来像に大いに共感し盛り上がりました。Vieurekaプラットフォームがアップデートされ徐々に整備されるのと歩調を合わせる形で、パートナー募集開始と同時にVieurekaパートナーに加入しました。

Vieurekaプラットフォームを活用していかがですか?  

田中:VRK-C301(Vieurekaカメラ)のPython対応がとてもありがたいですね。以前はカラービットデコーダーをC言語で開発していたのですが、Pythonで作り直してみると想像以上にコード数も短くなって使いやすかったです。

水野:当社のエンジニアが、Pythonが使いやすいと思って他の業務で使っていたところにVRK-C301がPython対応したので、当社はいち早く活用できました。これはVieurekaプラットフォームが使いやすいひとつの要因です。

田中:サーバーマシンを立てる際に、開発するソフトウェアもPythonを使っていたというのもあって使い勝手が全然違うんですよ!動作安定性もよくてソースコードも簡単に書けて、その上ミスも少ない。いい事づくしです。そうするとC言語が書けなくなっちゃいそうで怖いくらいですね。(笑)

VieurekaManagerもご利用頂いておりますが印象を教えてください。

飯島:わたしは、2018年にビーコア社に入社してから保守業務を担当しています。毎日サービスの保守で活用していますので、あるだけでありがたいというのが正直なところです。まだまだ使い勝手の改善点はありますが、本当にあるだけでありがたいですね。

実際の使いやすさはどのように感じていますか?

飯島:一般的にサービスの保守や運用は売りに直結するものでなく売った後に必要なります。開発のフェーズのパートナー様が多いと想定されるので今後保守や運用が重要になると思います。弊社では、サービスの納入後に保守運用まで行っているためVieurekaManagerを重要視しており、今では無くてはならないものとなっていますね。VieurekaManagerはまだまだ発展途上で、Vieurekaがもっと多くの方々に広がれば広がるほど、機能もよりよいものに改善していくと信じています。今後VieurekaManagerの端末接続台数が100万台、1,000万台とそれ以上の規模を想定されていると思いますので、これからも色々と勝手な要望も含めて出していきたいですね。Vieurekaプラットフォームを活用する皆さんが同じ考えでよりよい社会を作っていくために、引き続きもっと保守がやりやすくなるようにアップデートを繰り返してほしいですね。

今まで対応された案件で、最も苦労されたことはどんなことでしょうか?

 田中:VRK-C201(Vieurekaカメラ)を活用した入退場の大型案件で、システム構築の難易度が高く過酷な現場での利用をおこなったことですね。仕組みは、セキュリティゲートの開閉とエッジカメラを連動させる。社員証を首から下げ歩いて動いてくる利用者のカラービットを読み取り、データをクラウドに上げて処理してゲートが開くものでした。その当時、Vieurekaの開発者の方から、“この利用方法ではカメラとしての性能保証は難しいです”と言われたんですよ。でもお客さんに使ってもらうためにビーコアはやっちゃいましたね。あれは今で考えると結構な魔改造をしていますね。(笑)

水野:システムを実現するために、セキュリティゲートのクマヒラさんのショールームに閉店後、何度も通って実験をさせてもらい、これはいけるかもしれないというところまで検証しました。このこともあって“エッジAI”というのは、すごい!と感じましたし当社の技術の自信にもなりました。

田中:僕たちが頑張って開発していたことがVieurekaさんに熱意が伝わったのか、手取り足取りサポートしてもらいました。結果としては、納品して約5年経過していますが、大きなトラブルもなくお客様に使って頂いています。

水野:最初の大型案件の高い技術ハードルを超えられなかったらここまで事業が伸びなかったと思いますね。セキュリティゲートを安心して運用できるのは、Vieurekaプラットフォームという非常に良いサービスを提供してくれたからだと感じています。

Vieurekaプラットフォームを使う為に必要なスキルはありますか?

水野:カメラに関する知識、ソフトウェアのOSに関する知識、そしてソフトウェア開発言語の知識でしょうか。組織メンバーで考えるならば、ソフトウェア言語に詳しい人、カメラに詳しい人、VieurekaManagerを使って保守管理ができる人、カメラの現場設置に関わる施工の知識がある人、こういった構成になると思います。私は、現場設置に詳しいんですよ!(笑)

 当社もこのメンバー構成に至るには、順序立ててメンバーを揃えていきました。まずは、一番重要なソフトウェア言語とカメラ知識がある人。その後に運用になっていくので、運用ができるメンバーに加わってもらいました。サービスがスケールすると必須になりますからね。それからシステムの常設設置では設計図書や図面を読み取り、実際のお客様環境、例えば内装や窓からの日照の影響、施工の容易性に気をつけてカメラ位置を決めていかないとないといけないです。このあたりの建築の知見がないと、お客様に最適な提案もできませんし、最終的な現場設置まで到達できません。入退場システムの場合は電気設備業者だけでなく、建築内装業者、電子錠業者、セコム等のセキュリティ会社と連携をとります。当然ですが、ビルオーナーからは建築基準法や消防法の遵守が求められます。まれに所轄の消防署との調整も我々でやります。守るべきルールが多いので協力会社としっかりと交渉・調整するのが大事だと思っています。

ビーコアさんの今後の展開について教えください。

水野:密シルを開発したことで、カラービット一本足打法ではなくなりました。当初はカラービット以外の画像処理を活用したサービスが受け入れられるのかを心配していましたが、お陰様で問い合わせも沢山頂いていますし、つい最近も下田東急ホテル様へ無事に納品できました。今後はカラービットを使ったソリューション以外のサービス展開も拡充していく良いチャンスだと思っています。

導入事例:下田東急ホテル様

また当社がミッションとして掲げているのは、便利なものを使って世の中で無駄な仕事をしている人を一人でも減らしたいということです。例えば在庫管理でも高いバイト代を支払い、人力でバーコードリーダーを使って一個一個検査する。人間はいつまでこのようなことをするのだろう、どんどん便利な技術を活用すればいいのですよ。日本の生産性が諸外国と比較して低迷しているのは、世の中の便利なものを活用せずに前例踏襲で我慢を美徳とするあまりに、あらゆる分野で働く人々の貴重な時間を無駄使いしているからだと思います。このような世の中の無駄と戦う人生でいたいと思っています。僕はVieurekaさんが提供しているサービスを活かして、世の中の人たちを少しでも無理無駄から開放したいと思っています。