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2023年02月8日

  • コラム

AIカメラで何が分析できる?可視化された顧客行動を店舗運営に活かすには

AIカメラで何が分析できる?可視化された顧客行動を店舗運営に活かすには

近年のAI技術の進化によって、小売店や医療・福祉施設、工場や倉庫などの幅広い業種・業態においてAIカメラを使って様々なデータを分析、それらをマーケティングやセキュリティに活用する企業が増加しています。

しかし、単にAIカメラを使ってデータを分析すると言っても、「具体的に何ができるかわからない」「どう活用すればいいのか…」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、AIカメラを導入すれば何が分析できるのか、また具体的にそれらのデータを店舗運営やマーケティングの分野でどう活かすことができるのかについて解説していきます。

AIカメラでは何が分析できるのか

人工知能の技術によって多種多様なデータが収集できるAIカメラですが、具体的にAIカメラを使えば何が分析できるのでしょうか。

ここでは、具体的に小売店やショッピングセンターなどの店舗運営に役立つ分析内容についてご紹介します。

分析①:人数

店舗入口や店内にAIカメラを設置することで、店内の人数をカウントすることができます。

例えば、店舗入口や通路の通過人数や各エリアの混雑状況はもちろん、具体的に入口通過した人の内の何人がこのエリアに来たのか、そしてその内の何人がこの棚の前に来て商品を手に取ったか…などのコンバージョンも分析可能。

それらの分析結果を活かして、混雑状況に応じた店内レイアウトを検討したり、コンバージョンの多い時間帯までに商品を補充しておいたりなど、店舗運営に反映することで売上増加が期待できます。

分析②:来店客の属性

AIカメラの人物検知機能を使えば、性別や年齢などの来店客の属性を分析することができます。

マスク着用のままでも属性が推定できるため、それらの分析結果を基にして、属性に合わせた売り場作りをしたり、来店客の行動分析をしたりするのに活用されています。

また、駐車場にAIカメラを設置して車のナンバーや車種などを分析すれば、商圏や所得層を分析することができたり、また事業者か個人かなどの来店客層を把握したりすることも可能。活用の仕方次第で、店舗のマーケティングに大きく貢献します。

分析③:来店客の動線

AIカメラでは、人数や顧客の属性を分析するほかにも、動線を分析することも可能です。

例えば、私たちVieurekaの「来客分析サービス」の場合、AIカメラによって来店客の動線を分析するとともに、動線データを描画した画像を提供。数値だけでは見えない、来店客のリアルな動きを視覚化することで、店舗運営やマーケティングにおける分析サポートが可能となっています。

アイス売場の購買行動分析におけるAIカメラ活用事例
アイス売場の購買行動分析におけるAIカメラの活用事例

分析④:商品の陳列状況や欠品

AIカメラでは、商品棚のモニタリングによって商品の動きや欠品などを分析することも可能です。

商品棚の陳列状況や商品の動きによって、商品が購入されたか、手に取られたか…などの分析を行うことで、商品棚の活性度の把握や棚割りの検討に活用できます。また、商品棚などの空きを検知することで欠品した商品を判別するなど、発注や商品補充の効率化にも一役買います。

分析⑤:広告効果

AIカメラを活用すれば、店舗内の広告効果を最適化することも可能です。

例えば、店舗案内やイベント告知などを画面に映すサイネージ。そのサイネージを見ている顧客の顔の向きや視線を分析することで、どんな内容が興味を引いているか調べたり、また、通過人数のうち何人が視聴しているかなどを分析することで、設置場所を最適化するだけでなく、広告効果の分析、店舗マーケティングに活かすことができます。


AIカメラは小売店などの店舗運営以外にも多様な業種で利用されています。具体的に何ができるのか、また活用事例については、こちらの「AIカメラの取得データはどう使う?実際の現場での活用事例とは」や「AIカメラにできることは?検知の種類を知って業務の効率化を実現!」で詳しくご紹介していますので、是非参考にご覧ください。

AIカメラで店舗運営をサポート!「来客分析サービス」とは

「来店客の人数や属性を把握しておきたい」
「店舗や売り場への客の流入や、その属性を知りたい」
「商品棚の状況を把握して、売り場レイアウトや棚割りを最適化したい」

…など、店舗運営やマーケティングにおける悩みは尽きないもの。そんな時に有効なのがVieureka(ビューレカ)の「来客分析サービス」です。

Vieureka(ビューレカ)の「来客分析サービス」なら、AIカメラ内の画像解析アプリにより、「来店客の人数」、「属性情報(性別、年齢、滞留時間)」をデータ化し、「商品棚の陳列状況の変化」を視覚的に確認することができます。

また、ID-POSデータだけではわからなかった購買に至るまでの来店客の行動や、商品棚の陳列状況を定量化することが可能なので、店舗運営やマーケティングを力強くサポートします。

かんたん導入で初期コストを圧縮

AIカメラを導入して、店舗運営やマーケティングに活かしたいと思っていても、システム開発のハードルの高さや導入費用を考えると踏みとどまってしまう…という担当者の方も少なくないはず。

私たちVieureka(ビューレカ)では、AIカメラの導入におけるハードルを下げるために、基本的な機能とソフトウェアライブラリをご用意。さらに、現場のパソコンや広帯域のネットワークが不要なため、AIカメラを設置するだけで簡単に始めることができます。

初期コスト、月額コストが劇的に圧縮されるので、1店舗からスモールスタートして、順次、数十店舗に拡大するなどの拡張も簡単です。

クラウドで運用しやすいシステム

Vieurekaの「来客分析サービス」は、システム運用のしやすさも特長の一つです。
一般的にAIカメラでは、感度などの設定値のチューニングやアップデートが必要ですが、現場に行ってカメラに設定するためには、技術者の出張費や工数だけでも1回1名あたりで10万円程度の費用がかかってしまいます。それが複数台ともなるとかなりの負担になります。

そんな時にVieureka なら、AIカメラを遠隔から一括管理することができるシステムとなっているため、パソコンのブラウザでカメラやアプリケーションの状態を把握したり、設定値のチューニングを行ったりと、コストも労力も最小限に抑えることが可能です。

プライバシーへの配慮

VieurekaのAIカメラを使った「来客分析サービス」なら、カメラ端末内で画像解析を行うため、メタデータのみをクラウドに送信した後、撮影データはAIカメラ内で破棄されます。

店舗内におけるお客様のプライバシーが保護されるため、安心して運用頂くことができます。

AIカメラの導入ならパナソニック発のVieurekaにご相談を!

パナソニックの研究開発部門から発足した私たちVieureka(ビューレカ)は、「世界の今をデータ化する新たな社会インフラを創造」をミッションに掲げ、開発・導入・運用などのハードルを下げるプラットフォームを提供しています。

高性能なCPUを内蔵したエッジデバイス「Vieurekaカメラ」をはじめ、これまで取得できなかった情報をデータ化して活用する「Vieurekaプラットフォーム」や顧客行動や商品の陳列状況をデータ化する「来客分析サービス」など、お客様のご要望に沿った導入のご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。