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2021年09月16日

  • 来客分析サービス

カメラ1台の導入で出来ること

今回は、スモールスタートで導入していただきやすい1台の構成で出来るユースケースについて営業担当の岡部よりご紹介します。

まず、私の担当における1台導入の事例別ランキングは、

  • 第3位:特定商品棚のモニタリングサービス
  • 第2位:店舗入口の入店者数カウント・属性判定
  • 第1位:店舗入口の入店者数カウント・属性判定+人流モニタリング

となっております。

次に上記3つの利用事例を紹介します。

■事例1:特定商品棚のモニタリング

商品棚の画像による定点観測と商品棚ごとの活性度を把握できます。あるお客様は書き入れ時(例えば夕食前の17時)の商品陳列の状況を毎日確認し、販売機会損失が起きていないか、1カ月前と陳列状況が改善しているか悪化しているかを確認し、店舗プロセスの改善に役立てています。

また、あるお客様はヒートマップを見ることで、手に取られやすい商品の陳列場所に偏りがないか、デッドスペースになっている場所がないかを確認し、商品陳列の改善に役立てています。

用途詳細は以下の事例を参照下さい。
「[データ活用術] 商品棚モニタリング機能の活用事例」

  • 設置箇所と台数 :商品棚前にカメラ1台
  • 分析要件    :商品棚の定点観測とヒートマップ確認
図1-1.ヒートマップ画像のイメージ
図1-2. 商品棚モニタリングのダッシュボードイメージ

■事例2: 店舗入口の入店者数カウントと属性判定

時間毎の入店者数と属性をダッシュボードのグラフで把握できます。

ある事例では、無人店舗で時間帯ごとの来店人数を把握し、その推移に合わせて適切な時間帯に社員を派遣するといった業務プロセスの改善に活用いただいています。
別の事例では、今まではID-POSで取得した来店客の属性(年齢性別)の傾向に合わせた店舗作りを行ってきましたが、本サービスで取得した属性の方が実態に近いことからID-POSから置き換えて活用いただいています。

  • 設置箇所と台数 :店舗入口にカメラ1台
  • 分析要件    :入店者の人数カウント+属性判定
図2-1. 設置イメージ
図2-2. 提供データのイメージ (標準ダッシュボード)

■事例3: 事例1の要件に、人流モニタリング機能を追加

事例2に「人流モニタリング」を追加することで、数値化されたグラフに加え、入店した直後、どの通路に向かったかの動線傾向を視覚的に把握することが出来ます。
データを見るのは苦手というお客様が、まずは視覚的に把握するためにご活用いただいています。

また、来店客が通路の右寄りもしくは左寄りに進むかといった数値化すると消えてしまう細かい傾向も把握できます。店舗入口の左右に商品を陳列している店舗をよく見かけますが、その際の陳列方法の参考にご活用いただいています。

用途詳細は以下の事例を参照下さい。
「[データ活用術] 店舗における人流モニタリング機能の活用事例」

  • 設置箇所と台数 :店舗入口にカメラ1台
  • 分析要件    :入店者の人数カウント+属性判定+人流モニタリング
図3-1. 設置イメージ
図3-2(a). 人流モニタリングのダッシュボードイメージ
図3-2(b). 人流モニタリングのダッシュボードイメージ

上図は、ある店舗入口の人流モニタリングの画像です。画像奥に店舗入口、店舗入口に向かって右隣には展示エリアがあります。
来店客は向かって右側に多く流れていること、展示エリアには、入口から直接ではなく店舗の中から向かっていることがわかります。もし入店時に直接寄ってもらいたいのであれば、展示エリアの角度を入口に向けるとか、目立たせるような装飾をするのがいいですね。

このように、人流モニタリングを追加することで数値だけでは見えない傾向も視覚的に把握することが出来るようになります。

1店舗に複数台のカメラを設置することで売場到達率や売場間の比較が可能になりますが、上述のように1台だけでも色んなユースケースがあることをご紹介しました。
そしてLTE通信を利用して電源を挿せばデータを取得できる弊社のサービスは1台からの運用に向いているという大きな特長があります(※)。

まずは1台のスモールスタートから始めてみたい、という方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。

「お問い合わせ」ページにお越しいただくことを心よりお待ち申し上げます。

※一般的な他社のサービスではIPカメラ+処理PCという構成が多く、その場合は1台の運用でも何らかのネットワーク工事が必要になります。
(参考記事:「[運用サービス]Vieurekaカメラ導入における設置所要時間の短縮およびコスト削減効果について」)。