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2021年06月23日

  • 画像認識

カラービット®技術を用いた試作システム

Vieurekaチーム

Vieurekaカメラは、パートナー企業様が開発された技術や解析エンジンを組み込むことにより、多様なソリューションを展開することができます。

Vieurekaチームでは、ビーコア株式会社様の個体認識コード「カラービット®」を組み合わせた試作システムを実際に運用し、日々活用しています。今回はこのシステム(当チームでは「在室管理システム」と呼んでいます)についてご紹介します。

Vieurekaチームのホワイトボードに設置した在室管理システム

これは、当チームの大阪のオフィスの入口を入ってすぐのところにある、ホワイトボードです。名前のマグネットの白い面と赤い面の裏表で、「在」と「不在」を示しています。この「在」を表す白い面に、個人毎に異なる「カラービット®」を印刷したラベルを貼りました。Vieurekaカメラには、カラービット®を検出するアプリケーションをインストールし、ホワイトボード全体が映るように設置しています。

システム構成図

カラービット®検出アプリケーションは、定期的に検出結果をクラウドに送信します。具体的には、検出時刻と検出したカラービット®が示すIDをセットにした、

{date:2020/12/11 12:35:00, ID:1,2,3,4,5,6,8,10} (例)

といったテキストデータを数分間隔で送信します。

クラウドでは、送信されてきたデータを蓄積します。また、データを閲覧するためのWebページを提供します。試作システムでは、このWebページをブラウザから閲覧することで、今部屋に誰がいるのか、昨日は誰が何時から何時まで在室したのか、等をリアルタイムで把握できるようになりました。

Web閲覧画面

ブラウザからは、このように、検出結果を可視化したグラフを閲覧することができます。その日の出勤状況だけでなく、日別・メンバ別・月ごとの集計結果もグラフ化していますので、出勤状況の把握に留まらず、過去の勤怠の確認、チーム全体の就業状況の把握、自己の振り返り、等、色々な目的で活用できます。さらに、現在のホワイトボードを画像で確認できますので、誰が今オフィスにいるのか、どのような予定が書き込まれているか、インターネット経由でどこからでもリアルタイムに確認できます。

Vieurekaチームは、大阪と東京でオフィスが分かれているので、その日にオフィスに誰が在室しているのかを日常的に遠隔から知ることができるのは、会議設定などコミュニケーションに役立ちます。また、最近では、このコロナ禍で在宅勤務の割合が高くなっているため、今日出勤している人はいるのか、日々の在室人数は適切か、といった情報をリモートで常に参照できるので、チームメンバ内でもあらためてその利便性を実感しているところです。

このシステムの利点は、オフィスの在/不在だけでなく、タイムカード等で行っていた出勤/退勤の記録と可視化までも、クラウドで行うことが出来るようになる点です。いつも使っている氏名マグネットに「カラービット®」ラベルを貼り、Vieurekaカメラを取り付けるだけで、マグネットを裏返すという日常的な運用を変えることなく、リアルタイムでリモートアクセス可能なシステムを構築できるのです。

また、別の利点として、非IT職場においても、簡単に勤怠システムのIT化を実現することができる点があります。VieurekaカメラはLTEドングルを挿すことでLTEカメラとして動作できるという特長がありますので、例えば、建設現場のプレハブ事務所や、移動式の店舗やショウルームといった、インターネット回線が来ていない職場であっても、電源さえ取れればクラウドへデータを送信することができ、スマホからいつでもデータを閲覧できます。

Vieurekaカメラを導入することで得られる、以上のような、手軽・便利・低コスト・小規模なシステムの構築も、Vieurekaカメラによるアプリケーション開発の容易さから、短期間で実現できるものとなっています。
今後も、パートナー企業様とともに、多様なソリューションを展開していきたいと考えています。

<関連情報>

※ カラービット® はビーコア株式会社の登録商標です。